北アルプス 
    南岳(3033m)(3064m)大喰岳(3101m)槍ガ岳(3180m)樅沢岳(2755m)
                  2011/9/6-9/9  4名


 9/6 自宅5:30−平湯11:00−上高地12:00−明神12:44−横尾14:33

 のろのろ台風のお陰で3日間伸ばして、やっと晴天を期待できる日に出発しました。東名阪、名古屋環状、名神一ノ宮、東海北陸自動車道、、飛騨清美ICから高山、平湯に着きました。タクシー(5500円)で上高地に入りました。相変わらず沢山の人出です。トリカブト、ゴマナ、サラシナショウマ、ハンゴンソウ、ミゾソバ、ヒヨドリバナ、ノコンギク等秋の花が咲いている道をのんびりと進みます。出来れば槍沢ロッジまで進みたかったのですが、今日は横尾山荘泊まりとしました。

 9/7 横尾6:00−槍沢ロッジ7:29−水沢乗越分岐8:48−天狗原分岐9:39−天狗池10:23/11:20-稜線13:05−南岳13:10ー南岳小屋14:04

快晴のさわやかな日です。屏風の頭の向こうに奥穂高、前穂高の北尾根が綺麗に見えます。沢沿いに緩い傾斜を登って行きます。槍沢ロッジでは仕事が一段落した従業員が表で金盥を太鼓にして気持ちよさそうに弾んでいます。東鎌尾根を見上げながらやっと天狗原の分岐に着きました。ほとんどが直接槍ガ岳を目指しますが、私達は天狗池を目指します。残雪が一面に残った氷河公園を突っ切って、ごろごろ岩の道を進みます。

     
天狗原からの槍ガ岳 天狗池

振り返ると槍が大きく居座っていました。意外と上から見た天狗池は小さく見えます。槍の影を映した南側からの池はやはり素晴らしいものです。今日は風が強くあまり綺麗な写真を取れませんでしたが、ゆっくりとここで昼食タイムです。天狗原から稜線に出るまでの標高差500mの岩だらけの道はあえぎながら登って行きました。最後の梯子が出てきてほっとしました。南岳でゆっくりと展望を楽しんで小屋に着きました。予約をしていませんでしたが、早くに着いたのでまずまずの寝場所が与えられました。今日は超満員の客で予約なしで遅くに着いた人たちは、談話室や従業員部屋に入れられていました。

西鎌と三俣方面 常念岳 東鎌尾根 笠が岳

 9/8 小屋5:34−南岳5:47−天狗原分岐6:06−中岳7:12−大喰岳7:59−飛騨乗越8:15−槍ゲ岳山荘8:33/8:55−槍ガ岳山頂9:19/9:46−槍の肩10:06/10:46−天丈乗越11:31−樅沢岳14:32/14:45ー双六山荘15:05

今日も快晴です。寒い朝でブラウスと合羽を着ての出発です。常念岳の方からの日の出を見ながらの歩きです。10年ほど前に北穂高から南岳まで縦走して天狗原に降りてしまいましたので、南岳から槍ガ岳までの未踏のルートと西鎌尾根を歩くのが今回の目的でした。3000m峰の中岳、大喰岳を挟む南岳から槍ガ岳までの稜線歩きはキレット越えのような難所はありませんが、やはり緊張のいる所もあり慎重に進んでいきます。大喰岳までくると肩の小屋やテントサイトが絵になって見えます。

南岳からの穂高連峰 中岳・大喰岳・槍ゲ岳 大喰岳山頂 槍ガ岳山頂からの鷲羽岳方面

山荘の前に荷物を置いて槍ガ岳を目指します。上り下りが何箇所かで別れた登山道は待たされる事もなく山頂に着きました。前に2回登頂していますが、全く展望がありませんでしたが、今日は360度の展望です。富士山を初め南アルプス、八が岳、剣岳、後立山連峰、裏銀座の山、穂高連峰、これから行く双六から笠が岳、白山などが見渡せます。見飽きることはありませんがこれから双六までの長い道中が待っています。肩の小屋でカレーの昼食を食べて出発です。

槍ガ岳から見た南岳からの道 槍からの肩の小屋と笠が岳 西鎌尾根と笠方面 雷鳥

小槍や北鎌尾根、硫黄尾根を見ながらアップダウンを何度も繰り返しながら、疲れが最高潮になった頃にやっと樅沢岳に着きました。ここも展望が素晴らしいですが予約をしていない双六山荘に少しでも早くに着きたいので、3人を残して1人出発です。双六山荘は4人だけの部屋をもらえましたし、水も着替え室もあったのでタオルで体を拭いてさっぱりと着替えました。

南岳への道からの前穂と奥穂 西鎌尾根と北鎌尾根


 9/9 小屋5:55−弓折れ分岐6:58−鏡平7:52/8:15−わさび平10:23−新穂高ゲート終点11:22−平湯出発14:30ー奈良20:30

夜中10mを越すような風の音で眠れない夜で、3時過ぎから雨風の音に代わりました。双六岳の登頂はあきらめて小雨の降る中を、仕方なく出発です。生憎と合羽のズボンを忘れて来て、まさか必要になるとは思っていませんでした。スパッツをはいて大きなビニール袋を前のズボンに挟みました。これは結構良いアイデアでほとんど濡れる事がありませんでした。鏡平山荘でホットミルクを飲みながらしばしの休憩です。ここのテレビでは高山の天気予報が雨から曇りになっていましたが、一向に止みそうにありません。金曜日のことで下から沢山の人が上がってこられますが、その人たちに比べれば私達は下ればお終いなのでまあ慰められます。心配していた秩父沢の水量もたいしたことなくわさび平に着きました。長い林道歩きでやっとゲート終了にきました。15分ほど先で新穂高行きのバスがありましたが、タクシーで6000円を4000円に値切って平湯に戻ってきました。タクシーの運転手に教えてもらったすぐ近くのひらゆの森(500円)で温泉に浸かり昼食を取って8時過ぎに奈良に戻ってきました。

  
サラシナショウマ ミヤマリンドウ ツリバナ ヤチトリカブト

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